独立運動の指導者ホセ・リサールの遺品を中心に展示する博物館。

1927年に創立されたサザン・フィリピン大学(University of Southern Philippines)内にある博物館で、主にホセ・リサール(1861-1896)の遺品を中心に展示しています。

ホセ・リセールはフィリピン独立運動の英雄として、今でも語り継がれている人物です。スペイン統治下の1892年に、市民運動組織「フィリピン同盟」を創設しました。しかしスペイン側の怒りを買い、1892年7月に逮捕、ミンダナオ島に流刑されました。博物館には、同時期に武装蜂起した秘密結社「カティプーナン(Katipunan)」の旗の実物も保存されています。
1896年8月、反乱の首謀者という名目で逮捕されたリサールは、その年の12月30日にマニラのバグンバヤン(現・リサール公園)で銃殺刑を受け、36歳の短い生涯を閉じました。現在でもこの日はフィリピンの祝日となっています。

ちなみにリサールは1888年に来日し、今でも東京の日比谷公園には、「ホセ・リサール記念像」を見ることができます。また、「おせいさん」という日本人女性との悲恋のエピソードがあるほど、日本にゆかりのある人物としても知られています。


<所在地>Salinas Drive, Lahug, Cebu City
<交通>オスメニャ・サークルからタクシーで約20分。
<入場>50P※要予約


フィリピン最古の都市・セブには、その歴史を物語る建物や史跡が他にも多数存在しています。
教会、要塞、ストリート・・セブの歴史を訪ねて、のんびり歩いてみませんか?