サメの仲間でも性格はとても温和

分布 インド洋および太平洋西部の熱帯から温帯海域
科目・種類 テンジクザメ目イヌザメ属
色、形、大きさ 平たく、細長い。成魚は全長1mほど

サメの多くは水深の深い所に生息しますが、このイヌザメは時々浅場で見ることができます。幼魚には10本前後の黒色の横縞があり、グレーと黒の縞々模様がとても特徴的です。しかし、このトレードマークの縞は成長とともに消えてしまい、成魚はグレー一色になります。

普段は水底でゆったりと暮らしていて、底生性の甲殻類や硬骨魚類を捕食します。餌を探す時、胸鰭と腹鰭を使って水底を動く様子が地面の匂いを嗅ぎながら歩く犬の姿のように見えることからイヌザメという名前がついたという説もあります。

交尾は雄が雌の胸鰭に噛みついて行います。雌は1回に2個卵を産みますが産卵は繁殖シーズンに何回も行うので、年間数十個の卵を産みます。
サメの仲間ですが、とても性格は温和。人に危害を加えることはありません。