短冊のような体型をしたハゼ

分布奄美諸島、沖縄~台湾、西太平洋
科目・種類スズキ目クロユリハゼ科タンザクハゼ属
色、形、大きさ側扁形。体色は青灰色。15cmほど

タンザクハゼは潮通しのよい泥地を好んで生息するハゼの仲間です。名前の通り短冊のような形をし、体は押しつぶしたように平たいため、正面から見るとペラペラです。英名はその体の形からリボンゴビーと名付けられています。また、第1背鰭が低い台形をしているのも特徴です。水深10m~35mと比較的深いところに暮らしているので、タンザクハゼが見られるポイントは太陽光がわずかに届くうす暗いところとなります。

そこで基本的にペアか数匹の群れでホバリング(水中停止)をしていますが、とても臆病な性格なので危険を少しでも察知するとすぐに巣穴に逃げ込むか、頭から泥の中に潜り込んで姿を隠してしまいます。ですから、決して稀種ではないのですが、観察例が多いとは言えません。たとえダイビングで出会うことができても、写真を撮るのは至難の技。もしもシャッターチャンスが訪れたらラッキーです。