1本の指のようにみえる腹鰭が特徴

分布 琉球列島以南、西太平洋に分布
科目・種類 スズキ目ネズッポ科イッポンテグリ属
色、形、大きさ 茶褐色、体は縦偏、体長12cmほど

他のメゴチなどのネズッポ科の魚と同じように、体は縦偏し、上から見るとずんぐりしています。ネズッポ科の魚は同じような姿をしているので、区別がつきにくいのですが、イッポンテグリは腹鰭の棘と第1軟柔がつながり、遊離して1本の指のように見えるのが特徴です。また、雄は第1背鰭が長く伸びています。

吻は黄色く、おちょぼ口。くりくりした目と相まってとてもひょうきんな顔をしています。全体が茶色で地味な印象ですが、尻鰭は黄色や紫色があることもあり、綺麗です。

浅瀬の砂地に生息していて、腹鰭を使って地面をかくように移動をします。地面を這うのに適した体ですが、泳ぐこともできます。泳ぐ時は長い第1背鰭は前に倒し、他の鰭は畳み、胸鰭を使って泳ぎます。