セブのダイビングスポットではおなじみ。ハタタテハゼと鮮やかな体の色が似ている

分布 インド洋〜西太平洋の熱帯性水域に生息。
科目・種類 スズキ目ハゼ亜目
色、形、大きさ 全長約9cm。頭部に鮮やかな紫色のグラデーションを持ち、尾は灰色〜黒色。

たくさんいるハゼの仲間の中でも、比較的深海に住むアケボノハゼ。日本でよく見られるハタタテハゼとよく比較されますが、カラフルな見た目はよく似ているものの、日本の海中では琉球諸島以外ではなかなか見ることができません。セブではバリカサグ島やヒルトゥガン島などのダイビングスポットで見られますが、やはり深海に住むので鑑賞には注意が必要です。

およそ25度前後の水温に暮らし、海底25〜70mぐらいのサンゴ礁、砂地、瓦礫などの硬くて開いた底や、強い流れがある深い沿岸の岩礁を好みます。縄張り意識は強いものの、やや臆病な一面も。
背びれには7本のトゲがあり、紫、赤、黒、オレンジのラインが入っていて、海底でも映える華やかな色合いが特徴。ハゼの中でも派手な種類といえるでしょう。お尻のあたりには1本のトゲと28〜31本の軟らかい線をもちます。頭は紫色、体色は白っぽく黄味がかっており、尾に向かって徐々に濃い灰色になっています。